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「デビルマン」の舞台裏にかなぶん驚愕…永井豪「激マン!」

 「週刊漫画ゴラク」誌で先日まで連載されていた、永井豪先生の「激マン!」という作品を、皆さんご存知でしょうか(「バクマン。」のパクリではありません)。
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(2010/09/09)
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 本作は「マジンガーZ」、「キューティーハニー」、「ハレンチ学園」等で知られる永井先生の漫画家生活を、虚実ないまぜに振り返る自伝的作品(永井先生は若手漫画家「ながい激」として登場)。過去作の舞台裏や、作品への想い等が描かれ、石川賢や辻真先といった人物が実名で登場したりと、ファンには非常に興味深い内容なのです。

 先日、「デビルマンの章」が完結したんですが、当時を振り返るに当たり、過去の「デビルマン」をそのまま再録するのではなく、本作のために改めて書き下ろし、本編に組み込む形式を取っており、メイキングであると同時に、一種のセルフリメイクの趣きもあるんですよね。

 「デビルマン」はTVアニメが有名ですが、漫画版は昭和40年代後半に「週刊少年マガジン」で連載された作品。親友・飛鳥了の手引きによりデビルマン(人間の心と悪魔の肉体を持つ存在)となった主人公・不動明が、人類以前に地球に存在した戦闘生物・デーモン(いわゆる悪魔)に戦いを挑む―という内容です。

 前半は、デビルマンとデーモンの刺客との死闘が描かれますが、物語は後半一転し、全世界を巻き込むデーモンと人類との戦いに発展。デーモンの存在を知り、恐怖心と猜疑心に囚われた人類は、世界規模の壮絶な「魔女狩り」を行った挙句、自滅の道を辿り、やがて、明=デビルマンと了=実はデーモンの首領・大魔神サタンとの最終戦争につながります…。

 「デビルマン」と言えば、永井作品の中でも一、二を争う大傑作であり、その舞台裏は、ある意味、漫画の内容に負けないほど衝撃的なものだったようです。ま、まさか、デビルマンが戦いの最中にシレーヌをヤろうとしていたとは…(「人間じゃなくて悪魔だからいいでしょ?」とは永井先生の弁。スタッフに止められて、渋々断念したそうです)。 

 本作は、ちょうど「デビルマン」後半のエピソードの辺りで、永井先生の体調不良のため、一時連載を中断しました。たまたまかも知れませんが、私は、人類が同士討ちを始め、主人公の周辺の人物が次々と血祭りに上げられる、あの地獄絵図を再び描くとなると、相当エネルギーを消耗するんだろうなぁと、思ったものでした。

 やがて、出版社側の都合で、「デビルマン」は激=永井先生の構想を無視し、予想外の早期の終了を迎える事になります。いよいよ煮詰まる激でしたが、追いつめられる中で、その精神は作品世界と異常な形でシンクロし始めます。道すがら、牧村家を襲撃しようとする暴徒の幻覚を目撃、必死に止めようとしたり、遂には、自分自身が狂乱し殺戮に酔う暴徒の中に入り込んでしまったり…。

 その挙句に描かれる、ヒロイン・美樹の余りにも無残な最期…!

 美樹の死を描くのは、永井先生にとっても意外、かつ、相当の覚悟が必要だったらしいですが、彼女の死があるからこそ、全てを失った明が、飛鳥了=大魔神サタンとの最終決戦に挑む展開に必然性が生まれる訳ですからね。しかし、原作における、美紀の肉体が二つに引き裂かれる、あの描写の真の意味を知った時、私は本屋の店頭で、震えと冷や汗が止まらなくなりましたよ…。

 そして、最終戦争の後の荘厳なラスト…愛する明の屍に寄り添うサタン(サタンは両性生物なのです)、光り輝く天使達の降臨…あれも、永井先生が語るところによると、実は数ページの続きがあったのだそうです。

 曰く、「天使達は万物を無に帰すために地球にやってきたのであり、明もサタンも、何もかもが天使の力で消滅し、最後は闇に閉ざされて(「光あれ」の反対)終わるはずだった」という…。

 これも、あえて明確な展開を示さない事で、読者が幾通りにも解釈できる、余韻の残るラストになったと言えるでしょうね。いわば怪我の功名。ある読者の方は「明と了の愛の成就を天使たちが祝福している」と思ったそうで、永井先生も「違うんだけど…まあ、いっか~?」と思ったそうです(笑)。

 やはり、自分自身をギリギリまで追いつめていたからこそ、「デビルマン」が単なるマンガの枠を超えて、人間という存在の本質を徹底的に追及するような作品にまで昇華された、という事なんでしょうね。

 「激マン!」は一旦最終回を迎えましたが、それはあくまでも「デビルマンの章」の終焉に過ぎません。ながい激=永井先生の漫画家人生は、これからが本番。また近い内に、「激マン!」は装いも新たに帰ってくる事でしょう。そう、「デビルマンの章」最終回で、不動明が新たな肉体を得て、バイオレンスジャックとして荒野に復活したように…。

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No title

はじめまして、お邪魔いたします。
あまりのツボ故コメントさせていただきました。
「デビルマンが戦いの最中にシレーヌを」
初耳でした!そうだったんですか!
漫画はアニメとうってかわって凄まじいラストでしたよね。
今でも心に残っております。
映画も観に行きましたがこれは悲しかった記憶があります…。

此方の本買いたいと思います。
そういえば、デビルマンレディというのもありましたね。

失礼いたしましたー。

Re: No title

 ふじもと様、こちらこそはじめまして。コメントありがとうございます。

 シレーヌの件ですが、空中戦の最中に、デビルマンが「俺は悪魔だ!何でもやるぜ!」とか何とか言って、いきなりヤリ始めるという…そのヤルはまずいだろ!i-229いや~、永井先生の、出版倫理を物ともしないイマジネーションには、驚嘆を禁じえませんね。
 漫画版は、ホント凄まじかったですね~。少年時代、トラウマになりましたよ(笑)映画は…ま、いいです。「激マン!」、是非読んでみて下さい!

 また遊びに来て下さいね~!

No title

今「週刊漫画ゴラク」が
すごく売れてると聞きましたが
こんなすごいのが載ってましたか!
何とか再開させてほしいなー
単行本で読んでみます

おお(°°)

こんな漫画があったんですね・・

『デビルマン』は数多く読んだ漫画の中でも
群を抜いて記憶に残るシーンの多い名作ですね。

でも、同時にかなり迷作でもあったように思います。
(『バイオレンスジャック』程ではないにしろ・・)
テーマがあまりに重過ぎて、豪ちゃん・・いえ
永井先生(激先生・・w)が負いきれてないんじゃないかって
場面も多かったような・・

でも私、デビルマン大好きですよ(^^;

その『生みの苦しみ』が 作中で切迫感となって
読者に襲いかかってきたんじゃないかなーとも
大人になった今は思いながら読み返すのであります。

こんばんわVv

デビルマンは読みましたけど、こんな漫画が出てたんですね!!かなぶんさん、流石ですわ!!
シレーヌ・・・あの人はいい女ですもん、それありですよ(殴)レイコックより良い女かもですVv(笑)
原作は深夜ならまだしも子供達が観てましたもんね・・・(あたしたちも含めて)アニメ観てから、原作読んだので衝撃でした(汗)正直、これが明君?って思ったもんです(汗)でもこれは読みます!
・・・ウルトラジャンプ売り切れでしたっ!!(泣)田舎だから絶対あると思ってたのに甘かった(泣)

Re: No title

 HADAKIN様 コメントありがとうございます。

 え?「ゴラク」売れてるんですか?確かに、ジャンプとかで活躍していた作家さん達が集まってきて、元気な雑誌だな~と感じてはいたんですが、それ程とは…v-405
 是非、単行本をお読み下さい!

 また遊びに来て下さいね~!

Re: おお(°°)

よんぼら69様 コメントありがとうございます。

 こんな漫画があったんです(笑)確かに『デビルマン』の記憶は強烈ですね!単行本全5巻の1冊1冊に、記憶に残る嫌なシーンが必ずあった気がしますよ。シレーヌの羽ブチブチとか、ジンメンの甲羅とか…i-229
 永井先生(あ、ながい激か。失礼)も、相当追いつめられながら描いていたそうで、そんな中で、ヒロイン美樹の死を決めたらしいのです。ながい先生が覚悟を決める場面は怖かった…i-282
 ちなみに「デビルマン」、最近、別の作家さんがリメイクしているのをご存知でしょうか?こちらも、近い内に記事にする予定ですi-234

 また遊びに来て下さい!

Re: こんばんわVv

 マダムまろん様 コメントありがとうございます。

 こんな漫画が出てたんです(笑)確かに、女性はまず「ゴラク」とか読みませんからね~。知らないのも無理ないです…。シレーヌがいい女なんで、デビルマンもうっかり催してしまったんでしょうかi-229スタッフや編集等、関係者全員に止められて渋々断念したそうですが、いや~残念。
 原作は、子供時代にアニメのノリで読んで、衝撃を受けましたi-282やっぱり、我々位の年代のマンガ好きの人達にとって、「デビルマン・ショック」はデカいですよね~。「激マン!」、是非読んでみて下さい!
 で、「ウルトラジャンプ」売り切れでしたか…i-241私も実は、最後の1冊を買ったんですよ。ひょっとしたら増刷もあるかも知れませんので、それを待つのがよいかと…。

 また遊びに来て下さい!
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Author:かなぶん
平凡なアラフォー男子・かなぶんが、趣味の漫画、お笑い、B級グルメや特撮について書き散らかし、責任は一切取らないブログ。

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