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高橋葉介「夢幻紳士 怪奇編/クレイジーピエロ」

 怪奇・幻想漫画の大家・高橋葉介先生の初期作「夢幻紳士 怪奇編」と「クレイジーピエロ」の文庫本を、地元の古本屋で購入。
DCIM2772 (2)

 「夢幻紳士 怪奇編」は、昭和初期(多分)の日本を舞台に、特殊能力を持つ探偵・夢幻魔実也(むげんまみや)が出会う奇怪な事件の数々を描いた作品。80年代半ばに徳間書店刊行の怪奇漫画誌「メディウム」で連載され、当時中学生でマニアックな漫画への興味に目覚めつつあった私・かなぶんは夢中になって読んだものでした。

 本作のユニークな点は、主人公の魔実也が超常の力を持ちながらも、決して万能のヒーローではない事。ある時は鮮やかに人外の魔物を倒してのけながら、またある時は、怪奇な事件やそれに翻弄される人々の運命を、ただ傍観し続ける―この魔実也の奇妙なキャラクターが、読者の印象に残るんですよ。

 また、初期の高橋先生は凄惨な残酷描写が特色で、本作でも血飛沫や内蔵の飛び散る場面が多々あるんですが、改めて読んでみると、残酷さの一方で独特の美しさや静けさ等も感じられます。この奇妙な「味」こそ、高橋葉介ワールドの真骨頂なんですよね~。

 一方、「クレイジーピエロ」は、80年代初めに執筆された作品で、もはやご存知の方も少ないとは思うんですが私的には、小学生時代にうっかり書店で立ち読みしてしまい(そんな本ばっか読んどんのかい!(゚Д゚)ノ)大衝撃を受けた、まさに「かなぶんちゃん大ショック」な漫画です。

 ストーリーは「占領地で暴虐を振るう軍人達の前に現れた謎の道化師クレイジーピエロ―長刀で目の前の敵を殺して殺して殺しまくる、奴は地獄からの使者か、それとも救世主なのか?」というもの。

 こう書くとよくあるヒーローものみたいですが、さにあらず。クレイジーピエロは他人を救うため、あるいは正義のために剣を振るうのではありません。彼は、己の中の破壊と殺戮の衝動、巨大な怒りを目の前の敵に思う様叩きつけているに過ぎず、彼が大暴れした後には、血と臓物と切り刻まれた屍の山が残されるのみなのです。

 内容が内容なので、高橋先生お得意のスプラッター描写もわんさかで、腕が飛ぶ、首が飛ぶ、くーもを突き抜け星になる♪の、まさしくスプラッターTOKIO状態なんですが、余りにも残酷すぎて、逆に一種の爽快感すら感じられるのが、本作の凄いトコロであります

 本編のエピソード2話とピエロ誕生の秘密を描いた番外編の全3話で構成された「クレイジーピエロ」ですが、ピエロのルーツが明らかとなり、いよいよ本格的に面白くなるぞ…というところで、続編は描かれずに、そのまま未完だって…って、えぇ~っ!Σ(゚д゚lll)そりゃないぜよ~!

 高橋先生、もう一度、「ピエロ」の続きを描いてくれないかな~と思うんですけど…無理だろうな、やっぱし

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ジャンル : アニメ・コミック

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No title

こんばんは。

「夢幻紳士」って、まだ連載していたような記憶があります。

もう20年になるんですね。
早いもんだなあ。

愚夫愚父様

 コメントありがとうございます。

 え~とですね、「夢幻紳士」は怪奇編の他に冒険活劇編とか、いろいろパラレルなシリーズが複数ありまして、それぞれ違ったキャラクターの夢幻魔実也が活躍しているんですよ。今でも、別のシリーズが連載しているらしくて、「夢幻紳士」は最早作者のライフワークとなっているそうです(´∀`*)
 でも、個人的には、今回紹介した怪奇編が一番好きですけどねi-237

 また遊びに来て下さいね~!(*^-^*)ノ~~マタネー

こんばんはです

僕も小・中学生の頃、よく「メディウム」読んでいましたよw
今思えば早熟な子供でしたね。
本棚を探せば、まだ出てくるんじゃないかしら「プチ・アップルパイ」とかも。

夢幻紳士は怪奇編から入ったので、後に活劇編とか読んだときはあまりのギャップに唖然とした思い出がありますw
まああれはあれで面白かったですけどね。
クレイジーピエロは内容があんななんですが、高橋先生のタッチがあまりグロくないので読みやすかったですね。

高橋先生の絵はとにかく線が特徴的で、自分で絵を描くようになったあと、見るたびに、これは生半なペン運びではないな、どんなペンを使ってるんだろうといつも不思議に思ってました。
その後青年時代になって、デザイン学校へ入った時に、同級生にこの高橋葉介にすごく傾倒している人がいて、その人から話を聞いたら、このタッチを真似するには割り箸を尖らせて、それにインクを付けて描くのが一番似せられる…とか言っていて、ほんまかいなと思いつつも、なるほど~と納得もした記憶があります。
いや、本当にそれで似せられるものかどうかはわかりませんが…。

高橋先生は今も精力的に活動されているのがいいですね。
今は大分タッチも変わられましたが、中身の方は相変わらず怪奇タッチな漫画が多くて嬉しいです。
また読みたくなってきました(^^)。

BAD様

 コメントありがとうございます。

 おお!(ノ゚ο゚)ノBAD様も「メディウム」を読んでいたとは…同志!(笑)でも、あの頃は、マニアックなコミック誌がたくさん出てましたよね。徳間書店系だけでも、「メディウム」の他にも、「プチ・アップルパイ」に特撮系漫画アンソロジー「ハイパーゾーン」とか…。ちなみに、「プチ・アップルパイ」は「レモン○ープル」みたいな内容なのかと期待して読んで、後でガッカリした記憶があります。わーい!俺、当時10代前半!

 「夢幻紳士」ですけど、私は逆に活劇編から入ったんですが、活劇編がだんだんコミカルな内容になっていくと共に、怪奇編の魔実也の顔もだんだん丸っこくなっていって、「ちょっとこれは…」と思ったものでしたi-229

 高橋先生のタッチですが、初期の作品はペンではなくて筆で描いていたとか聞いた事がありますよ(「クレイジーピエロ」も多分そうだと思います)。それが、あの独特の絵の秘密の一つなんですかね~。そう言えば、「うしおととら」の藤田和日郎先生も高橋先生に多大な影響を受けているそうですし、やっぱり凄い方なんですね(´∀`*)

 それにしても、こんな自己満足な記事にコメントをいただけて、とても嬉しいですi-237また遊びに来て下さいね~!(*^-^*)ノ~~マタネー

No title

うむっ、やはり歳が同じということで、共通する話題が多くて嬉しいです。
あまりにいうれしいので、ちょっと続きを…w

レモンピープルですが、はい、私ゃ小学校5年生の頃から読んでおりましたよw
とんでもないエロガキでございますwww
内容はアレですが、けっこう有名なアニメーターの方が匿名で描いてらしたりして、漫画雑誌としてのクロリティは高かったと思います。
吾妻ひでお先生、亜乱霊先生、新田真子先生、破李拳竜先生、高屋良樹先生(ちみもりを名義)などの漫画に出会ったのもLPがきっかけでした。
なかでも新田先生に僕はもう30年来私淑しておるんですが、そのきっかけを与えてくれたLPには感謝しています。割りとまじで。
ただ、廃刊間際は結構玉石混交な感じの雑誌になってて、昔の粒ぞろいの頃をを知っているものとしてはとても悲しかったですね。

プチ・アップルパイは少年キャプテンに移る前の「宇宙家族カールビンソン」があって、とても好きでした。

ハイパーゾーンは大迫なんとか先生(名前失念)って方おられて、「ダストマン」っていう仮面ライダーのパクリみたいな漫画を描いておられたんですが、それが結構衝撃的な内容だったので戦慄した記憶が…。
あとは正直記憶に残ってないのですが…。

昔はああいう今でいうアンソロジーコミックというか、単行本で漫画雑誌的な本ってのが結構ありましたよね。
バンダイビジュアルのサイバーコミックとか、朝日ソノラマのコンバットコミック(だったかな?同名の雑誌もありましたけど、そちらではないです)とか、懐かしいなぁ。

長文失礼しました。

BAD様

 コメントありがとうございます。

 ○モンピープル、私も同じ位の時期に立ち読んでいましたなi-233なんちゅーか、いろいろな「体の仕組み」が分かって、いろいろ勉強になりましたi-229私は当時から、アニメっぽい絵よりも若干劇画が入ったタッチが好きだったので、 中島史雄先生が好きでした(その後、ヤングジャンプとか一般青年誌にも進出しています)。あと、ガイバーの高屋先生がちみもりを先生と同一人物と知った時は…衝撃でした(笑)。

 新田真子先生はLPの作品は詳しくないんですけど、朝日ソノラマ刊の月刊「ハロウィン」誌で、「血まみれ食人植物」(←確かそんなタイトルだった)ってゆー、読み切りパニックホラー漫画を描いてたのが印象に残っておりますv-48

 ハイパーゾーンは出渕裕やゆうきまさみも執筆されていたんですよね~。個人的にはゆうき先生の「異形の器」っていうホラー漫画が記憶に残っておりますi-282

 で、大迫なんとか先生ですが…大迫純一先生の「デストマン」ですね!何でもアレ、デビュー作だったらしいですが、悪の組織の怪人が、普段は恋人を作って普通に生活していたり、主人公の正義(?)のサイボーグだかアンドロイドだか何だかがメチャクチャ冷酷なキャラだったりとか、アレは確かに衝撃的でした!Σ(゚д゚lll)大迫先生はその後、オカルトアクション「魔諭邏(まゆら)」を連載してから、小説家に転身、活躍されましたが、残念ながら、3年前に47歳の若さで癌で亡くなられたそうです(´;ω;`)ちなみに、漫画の単行本は「魔諭邏」のみだとか…。

 また遊びに来て下さいね~!(*^-^*)ノ~~マタネー
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平凡なアラフォー男子・かなぶんが、趣味の漫画、お笑い、B級グルメや特撮について書き散らかし、責任は一切取らないブログ。

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